・SBチューブの牽引には、500ml~1000mlの点滴ボトルを吊るす。
・食道バルーン圧は、35~40mmHg (45mmHgは超えないようにする)30~60分おきにチェックする。
・胃バルーン圧は、250~300ml
・SBチューブのみで完全止血するのは、30~45%である。
・肝不全患者への鎮静薬使用は最小限にとどめる。
・挿入時の不整脈に備えて、心電図モニターをつける。
・外鼻孔に50~60cmのメモリがくるまで挿入する(食道内で胃バルーンを膨らませないように)。
・あらかじめ胃内をクリアにしておき、留置後30分おきに胃洗浄を行い、止血が認められたら3時間ごとに5mmHg食道バルーンを減圧する。25mHgまで減圧する。
・食道バルーンを完全に虚脱させて、胃バルーンのみで12~24時間留置する。止血していれば、今度は胃バルーンを虚脱させて2時間経過観察。再出血がなければ、初めてSBチューブを抜去する。
・SBチューブの使用期間は48時間を限度とする。
・Fornixからの出血に対しては、胃静脈瘤止血用バルーン(Lintonチューブ)がある。これは胃バルーンを800mlほど膨らませる。
・粘膜の壊死を防ぐために、食道バルーンは6~8時間おきに、胃バルーンは24時間おきに、5~10分減圧する。
・チューブを留置中は、誤嚥を防ぐために45度のFowler位にする。