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平成17年度救急科専門医試験
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救命救急士によるアドレナリン(エピネフリン)投与について正しいのはどれか?
a. 1.0mgを静脈内投与する。
b. 気管内投与でもよい。
c. 医師の指示を1回受ければ、3回までは投与できる。
d. 2回目の投与は初回投与から2分後に行う。
e. 気管挿管の認定救急救命士だけが実施できる。

【 正解 】 a

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成人の気管挿管について正しいのはどれか。2つ選べ。
a. 肩の下に高めの枕を敷く。
b. 誤嚥防止のために輪状軟骨圧迫によるsellick手技を行う。
c. 舌を左方に圧排しながらブレードを舌根部に進める。
d. 直型喉頭鏡ではブレードの先端を喉頭蓋谷にかける。
e. 正しい喉頭展開により喉頭蓋の後面(背面)が見える。

【 正解 】 b,e
除細動の手技で正しいのはどれか。2つ選べ。
a. エコー用のジェルも使用できる。
b. VFに対しては心電図に同期させて通電する。
c. パドルの左右表示マーク(apex, sternum)を遵守する。
d. 電極パドルには胸郭が変形する程度(約10kg)の圧力を加える。
e. 電極パドルを患者の胸にあてた状態で充電する。

【 正解 】 d,e
成人の外傷性血気胸に対する胸腔ドレーンの挿入方法として正しいのはどれか。
a. 18Frのトロッカーカテーテルを挿入する。
b. 刺入部位は第7肋間の中腋窩線上とする。
c. 局所麻酔薬は皮下組織と骨膜までに浸潤させる。
d. 胸膜に開けた孔から指で胸腔内を確認する。
e. ドレーンは横隔膜面の腹側に留置する。

【 正解 】 d
創傷処置で正しいのはどれか。2つ選べ。
a. 汚染創内はポピドンヨードで消毒する。
b. 指趾の伝達麻酔薬には1%リドカイン(エピネフリン添加)を使用する。
c. 創洗浄に水道水を用いても感染症発症率は上昇しない。
d. 汚染創に対して第二世代セフェムを投与する。
e. 四肢のイヌ咬創では一次縫合閉鎖を行わない。

【 正解 】c,e
四肢骨折の整復・固定法で誤りはどれか。2つ選べ。
a. 手関節のギプス固定・・・70°背屈位
b. 8歳児の大腿骨折・・・介達牽引
c. 不安定型骨盤輪・・・創外固定
d. 股関節後方脱臼・・・直達牽引
e. 大腿骨頚部骨折・・・股関節のギプス固定

【 正解 】a,e
中心静脈栄養法で誤りはどれか。2つ選べ。
a. スタンダードプリコーション下でカテーテルを挿入する。
b. インフォームドコンセントをとる。
c. カテーテルを定期的に交換する。
d. 使用する輸液製剤を無菌操作で調剤する。
e. 挿入後は必ず胸部X線写真を確認する。

【 正解 】 a,c
橈骨動脈の穿刺手技で正しいのはどれか。
a. 注射針は18G程度が適当である。
b. 手関節は平らな台の上で正中位とする。
c. 穿刺部位は手関節から6~7cm近位とする。
d. 皮膚に対して約60°の角度で刺入する。
e. いったん動脈を貫通させてから引き抜いてくる。

【 正解 】 d
観血的動脈圧モニターで誤りはどれか。
a. 収縮期圧の値は上肢より下肢のほうが高い。
b. トランスデューサーは心臓の高さに設置する。
c. 回路内に極小の気泡が入ると波形は鈍くなる。
d. アレンテストは上肢のみに適用される。
e. 循環血液量が減少すると呼吸性変動が大きくなる。

【 正解 】 e
腰椎穿刺で正しいのはどれか。
a. 頭部CTにてくも膜下出血があったので腰椎穿刺の適応とする。
b. 通常Jacoby線より2椎体上部を穿刺する。
c. 患者の腰部に垂直に穿刺する。
d. Queckenstedtテストにて圧が上昇したので陰性と判断する。
e. 検査後は坐位で安静を保つ。

【 正解 】 d
人工呼吸中の低酸素血症に対して積極的にPEEPを適用すべきものはどれか。
a. 誤嚥性肺炎によるARDS
b. 意識障害をともなう気管支喘息大発作
c. 巨大ブラのある肺気腫患者の呼吸不全
d. 骨盤骨折による出血性ショック
e. 高度の脳浮腫をともなう中枢性肺水腫

【 正解 】 a

経胸壁および経腹壁エコー検査で診断される確率の低いのはどれか。2つ選べ。
a. 心タンポナーデ
b. 大動脈弓部の解離
c. 肝膿瘍
d. 腹部大動脈瘤
e. 尿管結石

【 正解 】 b,d

気管支鏡による検査または処置で正しいのはどれか。
a. 大量喀血直後の気管支鏡挿入は禁忌である。
b. 生体情報モニターを施行者立ち位置の同側に配置する。
c. 気管支ファイバースコープ操作部を利き手で保持する。
d. 表面麻酔に2%リドカインを総量15mlまで使用する。
e. 気管支鏡ガイドの気管挿管では声帯を確認しながら気管チューブを進める。

【 正解 】 d
開胸心マッサージの手技で正しいのはどれか。
a. 左第4または第5肋間の前側方開胸で行う。
b. 肋間筋を肋骨下縁に沿って切開する。
c. 心嚢は脊柱と垂直面で切開する。
d. 両側の肺門部を遮断する。
e. 心臓マッサージは換気に同期させる。

【 正解 】 a
成人の気管切開で誤りはどれか。
a. 仰臥位で肩枕を入れて頚部を進展させる。
b. 皮膚の横切開は、のちに瘢痕が目立たない。
c. 第一気管軟骨の切開は気管狭窄をきたす恐れがある。
d. 剥離操作は正中を確認しながら行う。
e. 切開創は皮下気腫を減らすため密に縫合する。

【 正解 】 e
緊急ペーシングの適応について正しいのはどれか。3つ選べ。
a. 低体温に伴う徐脈
b. 肺うっ血をきたしたアトロピンに反応しない徐脈
c. torsades de pointes
d. 20分間経過した心静止
e. 植込み型ペースメーカーの動作不良

【 正解 】 b,c,e
心タンポナーデに対する心嚢穿刺の方法で正しいのはどれか。
a. 全身麻酔をかけて陽圧呼吸下に行う。
b. 頭をやや低くした仰臥位をとらせる。
c. 緊急時でも心エコーで確認する。
d. 本穿刺には23G前後の太さの針を用いる。
e. 静脈留置針により持続ドレナージを行う。

【 正解 】 c
18-18.jpg図は肺動脈カテーテル挿入の際に得られた圧波形である。バルーンを膨らませたのは、a~eのうちで、どのポイントか。


【 正解 】 d
IABPについて正しいのはどれか。2つ選べ。
a. バルーンを下行大動脈腹腔動脈直下に留置する。
b. バルーンは左室収縮期直前にしぼむ。
c. バルーン内にはCO2が充填されている。
d. バルーン容量は50~60mlである。
e. バルーン膨張がdicrotic notchに一致した拡張期圧上昇をもたらす。

【 正解 】 b,c,e ?
イレウス管の挿入について誤りはどれか。
a. X線透視下で経鼻的に挿入する。
b. 胃内に入ったら胃内容をよく吸引する。
c. 十二指腸内でバルーンを10~20mlの水で膨らませる。
d. トライツ靭帯を通過するのが困難な場合は抗コリン薬を使用する。
e. 造影する場合はガストログラフィンTMを用いる。

【 正解 】 d
診断的腹腔洗浄について正しいのはどれか。3つ選べ。
a. 穿刺部位は臍直下の正中である。
b. カテーテルを傍結腸溝に進める。
c. 成人では生理食塩水1Lで洗浄する。
d. アミラーゼ値が判断材料に使用される。
e. 受傷直後から約18時間後までが適応である。

【 正解 】 a,c,d
成人の急性中毒に対する胃洗浄で誤りはどれか。
a. 意識がGCS10だったので気管挿管してから行った。
b. 胃管を経口的に挿入した。
c. 洗浄液に水道水をそのまま使った。
d. 1回に約200mlを注入した。
e. 終了後に活性炭50gを注入した。

【 正解 】 c
上部消化管の緊急内視鏡検査で正しいのはどれか。
a. 施行前に胃洗浄が必要である。
b. 左側臥位が基本である。
c. 咽頭麻酔は行わない。
d. 食道への挿入は盲目的に行う。
e. 胃内の観察はできるだけ送気しないで行う。

【 正解 】 b
図はゼングスターケンチューブ挿入時を示す。A,Bの適切な値はどれか。
figure45.jpga. A:100~200g, B:5~10mmHg
b. A:100~200g, B:15~30mmHg
c. A:200~500g, B:15~30mmHg
d. A:200~500g, B:35~40mmHg
  e. A:500~1000g, B:35~40mmHg

【 正解 】 e 
figure52.jpg図は血液浄化法の施行状態を示す。、図のA,B,Cはそれぞれ何か。
a. A:濾過液, B:補充液, C:透析液
b. A:補充液, B:濾過液, C:透析液
c. A:補充液, B:透析液, C:濾過液
d. A:透析液, B:補充液, C:濾過液
e. A:透析液, B:濾過液, C:補充液

【 正解 】 e
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