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平成17年度救急科専門医試験
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成人の急性中毒に対する胃洗浄で誤りはどれか。
a. 意識がGCS10だったので気管挿管してから行った。
b. 胃管を経口的に挿入した。
c. 洗浄液に水道水をそのまま使った。
d. 1回に約200mlを注入した。
e. 終了後に活性炭50gを注入した。

【 正解 】 c

a.       意識がGCS10以下またはJCS30以上や痙攣している場合には、気管内挿管してから行う。
b.       胃管を経口的に挿入した。
c.        水は38度程度に温めておく。液温が低いと消化管の蠕動運動が亢進して胃内容が腸へ流入しやすい。また低体温の危険も増す。温水には塊を形成した薬剤を溶かしやすい利点がある。
5歳以下の小児には、低Na血症の危険があるため、生理食塩水が望ましい。
d.       1回に200300ml注入する。
e.        終了後に活性炭を1g/kg注入する。
 
・対象は通常、摂取後1時間以内
・胃管は、成人3436Fr 小児 16~28Fr
薬毒物
中和剤
 
ヨード剤
7~8%でんぷん水
 
硝酸銀、ピクリン酸銀
1%食塩水
 
フッ化物、シュウ酸
塩化カルシウム、グルコン酸カルシウム
 
臭素酸塩、鉄剤
5~10%炭酸水素ナトリウム
フェノール
牛乳、オリーブ油
ヨウ素、塩素酸塩
1%チオ硫酸ナトリウム
ストリキニン、ニコチン、アトロピン、スコポラミン
0.01%過マンガン酸カリ
セメント、漆喰
グリセリン、ゼラチン液
 
・左側臥位 頭部を下げる。
・成人で50cmほど挿入する。
・洗浄前にできるだけ胃内容物を吸引して、その一部を分析用に保管する。
 
【禁忌】
強酸・強アルカリ・石油製剤・有機溶剤は原則禁忌(腐食性があり、誤嚥すると化学性肺炎を招く)
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解答・解説です。 カテゴリーは救急診療指針の項目に準じています。 尚、当ブログは日本救急医学会とはなんら関係がありませんので、あしからずご了承ください。
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